量子コンピュータは凄い!
- kudouchkamasa
- 5月22日
- 読了時間: 2分
最近、金融機関のお客様から量子コンピュータについての情報提供を求められ資料作成をしました。
勤めていた会社でも開発していたので、多少知識はありましたが、改めて量子コンピュータの凄さに気づかされました。0と1が同時に表されるという量子ビットの説明は難しいのですが、たとえば配られた10枚のトランプから一番大きい数を探すとします。従来のコンピュータだと0,1に変換して順番にめくって最後に探し当てるのですが、量子コンピュータだと10枚を瞬時にばらまいて一枚を当ててしまう感じです。これもわかりづらいですが、2019年にGoogleはIBMのスパコンで1万年かかる計算を200秒で完了できたと発表しました。その後、IBMは2.5日で終わるものだと反論しましたが、それでもすごいですね。生成AIの衝撃に負けず劣らず、社会やビジネスへのインパクトは大きいと思います。ちなみにGoogleの発表同日、ビットコインは暗号解読懸念から10%暴落しました。先月、富士通と理化学研究所は世界最大級の量子コンピュータの発表をしました。いずれ、スパコンとのハイブリッドプラットフォームを構築して、クラウド型で民間提供する計画だそうです。もはや研究者や専門家のもの、未来のものではなく、私たちの手に届く現実になるということです。また、日本政府は量子コンピュータ技術による産業創出を2050年に30兆円にする目標をたてています。GDPを8%強押し上げることになります。わずかあと5年ですよ!量子コンピュータのリスクも考えながらウォッチしていきたいですね。
富士通と理化学研究所の超伝導型量子コンピュータ上部が多層の冷却装置。最下部が量子チップの格納部。
このフォルムから「シャンデリア」と言われています。
